最近、いろいろな場面でパワハラという言葉を聞きます。
似ているようで全く違うセクハラとパワハラ何が違うのかです。
端的には職務遂行上の必要性の有無です。
仕事を進める上で性的な言動は必要ありません。
もともと必要のないものですから、
その言動自体に同僚が不快を覚え、働く環境(当人の処遇、評価を含む)が損なわれたという
ことであれば程度の差こそあれ、その言動は全てハラスメント(いやがらせ)となります。
対価型、環境型というように区分けされますが、要はそういうことだと考えます。
性的な言動であるか否かは本人の受け取り方にもよりますので、
紛らわしい言動は慎み、指摘を受けたらすぐに改めます。
一方、パワーハラスメントは職務遂行上必要な行為(部下への業務指示、上司への改善要求)を
質的にも量的にも普通これぐらいまでは妥当だよねという常識の範囲を逸脱して行うことですので、
その言動の内容、回数の双方から見た必要性の有無と妥当性、
言動により関係者が受けるメリット、関係者が被るデメリット、
当事者が苦痛や不快を訴えているのであれば、その程度や言動との因果関係などを確認して
ハラスメントであるか否かを判断するということになるのだと考えます。
原則、就業中の職場内での言動は職務上必要な行為であると考えますので、
必要の程度を逸脱したのかどうかは、
言動自体の常識に照らした妥当性を判断するだけでなく、
実際に発生した苦痛や不快、損失や疾病、発生したあろう損失やなどからもその妥当性を推し量り、
かつ、言動と損失や疾病などとの因果関係を明らかにした上で判別するものである。
そのように考えます。