少し前ですが8月10日厚生労働省より
「平成28年度過労死等に関する実態把握のための労働・社会面の調査研究事業報告書」が発表されています。
報告書の中では
1)労働時間を正確に把握する
2)残業手当を全額支給する
これら2つの行動が、
① 残業時間の減少
② 年次有給休暇の取得日数の増加
③ メンタルヘルスの状態の良好化
に資することが示唆されるとしています。
具体的には、従業員の労働時間を正確に把握している場合は正確に把握していない場合よりも
❶ 1週間あたりの残業時間は6時間余り少ないこと
❷ 年次有給休暇の取得日数がおよそ2日多いこと
❸ メンタルヘルス不調を表す定量指標が低下すること
以上のことが大規模な調査の結果として述べられています。
現場の現実という言葉があります。
確かに現場には現実があります。
多くの場合、現場の現実が定性的に把握表現されており、
現実を定量的に把握していることは少ないように思います。
現実を定量的に定期的に高頻度できちんと把握すること。
いたって当たり前のことですが、意外とできていない当たり前をきちんと行い続けることが
健康で健全な経営に繋がっていきます。
自身の経験からも時間外労働時間や総労働時間を正確に、
かつ、定期的定量的に把握する習慣を作ることで確実に時間外労働は減っていきます。
店舗や営業活動も同じことです。
POSや売上分析などややもすると難しい話になりますが、
シンプルに考えれば客数×単価ですので、
毎日の客数と単価をきちんと把握することを習慣づけるだけで
お店は繁盛し営業成績は向上します。
ただ、「そうですね。」という人は多いのですが。
どうもそこを端折ってしまうようで、
行動し習慣化している人は随分と少ないように思います。