2017年中小企業白書から事業再生の事例です。
京都の創業100年を超える漬物店、尾崎漬物食品株式会社さまの事例です。
家族経営により伝統の味を守っていらっしゃいますが
赤字が継続しています。
① 弱み、課題としては
1)立地:観光ルートから少し外れている。
2)販路:利益率が低いスーパーや旅館などへの卸売比率が約7割と高い
3)拡販:インターネットなど直接販売拡大や広告宣伝努力が不足
4)財務:年商に対して借入金が多い
② 強みを確認すると
1)立地:観光ルートからは外れているが、多くの観光客が訪れる京都に立地している。
2)販路:利益率は低いが卸売売上高は安定している。
3)拡販:季節毎の移り変わりや店主の思いなどインターネットで発信する情報を持っている。
観光ルートの一角を間借りし、自社のチラシなどの掲載も可能である
以上のように整理できます。
事業赤字の吸収は家族の人件費により行っているとのことですが、
今後拡販施策により利益率の高い直接販売比率を増やすことで体力が整えば
抜本的な経営改善への取り組みや借入金の返済期間の長期化など
財務体質の改善への取り組みも開始できるとのことです。
本事例にも中小企業診断士の方がプロモーション活動の支援などをなさっています。
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同社のホームーページニは通販ページがあります。
2000円や3000円を超える商品から並んでおり、少しひるみました。
お漬物の価格の値ごろ感は人それぞれだとは思いますが、
用途や味の特徴やこだわりポイントが分かりやすく示され、
かつ、単品で300円から500円くらいのものが並んでいると
楽しみながら買い物できそうにも思えます。