明治30年創業
3代にわたり奈良県大和高田市で食料品専門店として地元に親しまれている
大卯(だいう)商店さまの事例です。
大卯商店さまは、
ありそうでないものや自分が食べて本当に美味しいと感じたもの
こだわりの味やこだわりの製法が生み出す味覚をもつ食品を販売なさっています。
(一部、同社ホームページより引用)
大卯商店さまの販路は
1)地元料理店などへの卸売販売
2)近隣住民などへの小売販売
それぞれの販路における強みは以下のようになります。
1)卸売:小規模ならではの機動力を生かした柔軟な対応力=顧客に利便性を提供
困ったときの大卯商店との評価
2)小売:品揃えにこだわる店づくりの堅持
大卯に行けば何か珍しいものがあるという信頼の構築
一方、市場環境の変化や自社能力から見るといくつかの懸念事項が明らかになります。
1)Competitor 近隣に同業他社が増え、競争環境は厳しさを増している
2)Customer 永年の得意先ある料理店が相次ぎ閉店し、販路・顧客が減少している。
3)Company 自社は店づくりの古さや外観の分かりづらく、顧客の拡大を得ていない。
このように3C分析することができます。
このような環境変化に自社の強みを生かしどのように対応していくのかですが、
同社は、新規顧客獲得による販路拡大を目指し、自社が提供する価値の強化をなさいました。
1)ストアコンセプトの明確化
食のセレクトショップとして顧客に価値を提供することをストアコンセプトとして確認しました。
2)品揃えの展開
日常に利用できる惣菜から贈答品までこだわりのめずらしい食料品を扱うことを確認しました。
3)利用しやすいお店づくり
看板をリニューアルし、夜間でも店舗が目立ちやすくしました。
大卯商店さまのホームページを拝見するとストアコンセプトや
品揃えへのこだわりを確認できます。
ただ、ポイントである商品の紹介ページが工事中なのは少し残念に思えました。
http://www.daiu-nara.jp/index.html
事例概要
名称 | 大卯商店 |
ホームページ等 | http://www.daiu-nara.jp |
概要 | 明治30年創業 奈良県大和高田市の乾物店 |
従業員数 | 4名 |
特徴、強み、機会 | 地元で3代にわたり食料品専門店として愛顧を得ている。 1)卸売部門:機動力を生かした柔軟な対応が強み。 既存顧客からは困った時の大卯商店と利便性に評価を得ている。 2)小売部門:品揃えにこだわる店づくりを堅持。大卯に行けば何か珍しいものがあると信頼を得ている。 →卸、小売とも既存顧客との取引は堅調 |
弱み、脅威 | 1)競争環境:近隣に同業他社が増えている 2)顧客環境:永年の得意先である料理店の閉店が相次ぐ 3)自社:店構えが古く入りにくい。食料品専門とはわからなかった。 |
課題(機会の活用) | 厳しさを待つ外部環境の中で、自社の改善を図り新規顧客の拡大を図る |
実施内容 | 1)経営計画策定 →店主の漠然とした「ああしたい、こうしたい」が具体的な計画となり、具体的行動につながる。 2)ストアコンセプトの明確化=食のセレクトショップ 3)店舗の看板や照明をリニューアル→夜間でも店舗が目立つように |
成果 | |
今後の課題 | ストアコンセプトにそって 1)日常の家庭向け利用 2)新規顧客の来店 を促す店づくりを進め、売上アップを図る。 |