三重県松坂市のこんにゃく製造卸売事業者さま
有限会社上野屋さまの事例です。
三代目の佐々木幸太郎専務がウェブを担当されているとのことですが、
よく”こんにゃく”というアドレスを取得できたなと驚きます。
”こんにゃく”という商材の特徴を考えると
加工食品ではあるが、日常品で原材料に近く商品の差別化が難しそうです。
また、単価も安く、用途もごくごく限られているように思えます。
相当の話題性やブランド認知がないと贈答のためには購入されません。
ただ、見方を変えると競合他社にとっても同様にその差別化は困難です。
今回の事例では産学連携の「黒にんにゃく」や刺身に近い食感を持つ「さしみこんにゃく」など
ユニークな商品を扱う上野屋さまがパッケージの刷新による販路拡大に取り組まれています。
こんにゃくは差別化が困難な日常品ですので、美味しさや食感はもちろんですが、
売り場で手に取っていただけるパッケージは差別化のポイントとなります。
こんにゃくが持つ
健康やさっぱり感といった夏向きのイメージや
湯気や温かさといった晩秋から冬向きのイメージを
パッケージにより店頭で瞬間的に買い手にどう伝えるのか。
社名の記憶に繋がるブランド訴求力をパッケージに持たせ
繰り返し購買の助けとするにはどうしたら良いのか。
もちろん、その場で買い物客の買い物かごに入れていただかなければなりません。
地域のデザイナーの方との連携や、買い手の多くを占める女性をターゲットとするために
社内の女性従業員による女子会を開催し、女性の意見を吸い上げています。
ブランド価値は顧客との相互作用により作られ、高められていく。
そう考えると、現在同社が利用しているSNSの活用により
さらなるブランド価値の向上を進めることができるように思います。
https://www.facebook.com/uenoya.fan/
事例概要
名称 | 有限会社上野屋 |
ホームページ等 | http://www.konnyaku.co.jp https://www.facebook.com/uenoya.fan/ |
概要 | 三重県松坂市のこんにゃく製造・卸売業 |
従業員数 | 16名 |
特徴、強み、機会 | 産学連携開発商品や刺身に近い食感のさしみこんにゃくなどユニークな商品を扱う |
弱み、脅威 | こんにゃくという商品の特性から差別化が困難 |
課題(機会の活用) | 競合商品との差別化の実施 県外への販路拡大 →商品パッケージ刷新による差別化の実施 →取り扱い先の大幅拡大 |
実施内容 | 経営計画策定 →定番商品のパッケージ刷新 →自社ブランドイメージ統一による販路開拓 |
成果 | |
今後の課題 | 商品ラインアップの拡充と生産体制の整備を進め、さらなる事業拡大を図る |