山梨県富士吉田市の老舗の酒屋さんなだや株式会社さまの事例です。
なだやさまは創業100年あまりの地域の酒屋さん
1)地域住民への小売
2)ホテル、旅館、飲食店、観光売店への卸売=観光客への間接的小売
それぞれを行い、地域に顧客基盤をもち事業をなさっています。
ただし、近年の規制緩和によりディスカウントストアが台頭し、
従来のビジネスモデルでは生き残りが困難となりました。
その対策として、
富士山麓に湧き出る伏流水と厳選した材料を基に醸造した
プレミアム焼酎「富士山」を開発し
富士山周辺でしか購入できない地域限定のプレミアム焼酎としての販売に取り組まれました。
しかし、「富士山」の売り上げも近年頭打ちということで新たな取り組みが必要となっています。
市場機会としては
1)富士山を訪れる外国人観光客が増加しています。
2)2013年に富士山が世界遺産に登録され、観光客増加の勢いが増しています。
3)購買力のある女性観光客も増加しています。
以上が挙げられます。
実際に2013年には売り上げが3割増加しました。
しかしながら、翌年には通常通りに逆戻りしています。
すべき取り組みとしては、
1)自社商品「富士山」を
2)外国人観光客や女性観光客に訴求し
ディスカウントストアとの直接的競争を回避しながら、顧客層を広げることが考えられます。
今回の事例では実際に
1)多言語パンフレットの作成
2)女性が気軽に手に取りやすい外装への一新
を行いました。
実際にホームページをのぞいてみると
http://www.f-nadaya.co.jp/Home-y.html
こちらも外国人への対応をなさっています。
ただ、ちょっと英語が不思議な英語に感じがしました。
だれが訳したのかな?と思いました。
事例概要
名称 | なだや株式会社 |
ホームページ等 | http://www.f-nadaya.co.jp/Home-y.html |
概要 | 創業97年 富士吉田市の老舗酒店 |
従業員数 | 3名 |
特徴、強み、機会 | 地域の酒屋さんとして 1)近隣住民への小売 2)ホテルなどへの業販を実施 地域限定のプレミアム焼酎「富士山」を自社ブランド商品として持つ |
弱み、脅威 | 規制緩和によるディスカウントストアとの価格競争 「富士山」も売り上げが頭打ちに |
課題(機会の活用) | 富士山の世界遺産登録を機会として活用 外国人観光客の増加を顧客拡大機会として活用 →世界遺産登録時の2013年には売り上げが3割増 →翌年は例年通りに 購買力のある女性の取り込み |
実施内容 | 経営計画作成 1)外国人にもわかる商品説明→英語や中国語の説明を加えた多言語パンフレット作成 2)女性が手に取りやすい外装に一新 |
成果 | |
今後の課題 | 地域がにぎわい、潤い、魅力を発信できる店舗展開 |