福島県本宮市の服飾品製造販売事業者さまの事例です。
現在の社長さまは先代社長より縫製会社の事業を受け継いでいらっしゃいます。
事業承継後の平成7年以降、
1)基本商品をネクタイに絞り込み
2)販路を全国の葬祭事業所とし
3)葬祭事業所の男女スタッフ向け業務用服飾品として製造販売なさっています。
今回の事例では、
社長の遠藤さまがその鋭敏な時代への感性を生かし
クールビズが新しい当たり前となる中での服装の乱れやネクタイ需要の減少
その一方でネクタイをスマートにビジネスシーンで使いこなしたいというニーズの高まり
そのような脅威と社会的課題、事業機会を感じ取り
ネクタイをワイシャツのボタンに留めてすっきりと保つ「ウェーブフィッター」を開発販売なさった事例です。
開発品の販売にあたっては、
4)既存販路である葬祭事業者向けの展示会への出展により販路開拓を進められましたが、
その過程で
5)一般企業からユニークで便利なギフト商品としての問い合わせを受け、
これまでとは異なる販路開拓への気づきを得ていらっしゃいます。
ホームーページで「ウェーブフィッター」を検索すると
以下のホームページがヒットしました。
Jリーグの福島ユナイテッドに「ウェーブフィッター」とストライプのネクタイを提供なさっています。
http://fufc.jp/news_cat/201702251804
https://www.jsgoal.jp/photo/n-00015897/
サッカー選手はスマートにスーツやネクタイを着こなしている代表でしょうし、
カミカワ服飾さまが自社のホームページで
対象者である葬祭事業者様に向けて訴求する商品やその伝え方をうまく分け
異なる顧客層へのプロモーションをなさっています。
「ウェーブフィッター」はシンプルな商品ですので、模倣対策も課題となりますが、
商標登録を行いその対策をなさっています。
事例概要
名称 | 株式会社カミカワ服飾 |
ホームページ等 | http://www.inori-kamikawa.com |
概要 | 葬祭事業所男女スタッフ向けの業務用服飾品の製造販売 |
従業員数 | 1名 |
特徴、強み、機会 | 商品を平成7年以降ネクタイに絞り込み 取引先は全国 社長は時代の流れに鋭敏 クールビズが言われる一で、 ビジネスシーンでネクタイを スマートに使いこなしたいというニーズがあること |
弱み、脅威 | クールビズから派生する服装の乱れ、需要の減少 |
課題(機会の活用) | ネクタイをすっきりと留める商品を開発し全国に拡販する |
実施内容 | 商品開発導入計画策定 1)試作品製作 2)葬祭関連業者向け展示会での展示説明 3)商標登録による模倣品対策の実施 |
成果 | 1)商品の紹介活動を通して新たな市場を発見 →一般企業からのギフトとしての取り扱い問い合わせ |
今後の課題 | 1)パッケージデザインなどを工夫し、より幅広い顧客に訴求できる商品とする 2)開発品と主力商品の売り上げげを相乗効果により拡大する |